住まいのどこへでも最短距離で
アクセスできる家事ラク動線の家
キッチンからトイレに行くには、リビングを通って、廊下に出て、左に曲がって、右に曲がって・・・とひと苦労。Sさんがリノベーション前の住まいに抱いていた悩み、それは行き止まりが多い入り組んだ動線だった。「家事もしづらかったのでとにかく疲れない家にしてほしいとお願いしました」。生まれ変わったのがご覧の住まい。Sさんが一番よくいる場所だというキッチンを暮らしの中心に据え、キッチンからリビング・ダイニング、洗面スペース、トイレ、玄関、家のどこへでも最短距離でアクセスできるよう動線を設計した。「料理をしながら玄関の様子を見に行ったり、お湯を沸かしながら洗濯機のスイッチを入れに行ったり、もちろんトイレに行くのもすごく楽。同時にいろんなことができるのが嬉しいですね。以前は考えられなかったことなので」。当たり前のことが当たり前に、そして簡単にできる。設計の力でそんな暮らしに優しい住まいに生まれ変わった。
建具や収納、インテリアの配置換えだけで快適な動線に
今回ご紹介したS邸のリノベーション、一見すると大改修のようだが、外した柱はたった2本だけ。建具や収納、インテリアの配置換えだけで快適な動線と暮らしを実現している。もちろん補強もしっかりと施しているので、構造的にも問題はない。他にも、光の取り込み方や風の通し方、素材選びや造作家具の収まりなど、生まれ変わったSさんの住まいには魅力がいっぱい。同社の設計力が光るリノベーションになった。
設計力で回遊動線や視線の抜けを創出
玄関を入った正面の壁に引き込み戸を設け、光と風、視線の抜けを創出。
キッチンの奥にも引き戸を設置し、回遊できる動線を設計したことで、家事の中枢であるキッチンから、リビング、玄関、洗面スペース、トイレへ直線的かつ最短距離でアクセスできるように。
洗面スペースにいてもキッチンに目が届く、家事がはかどる住まいになった。